命綱なしで高層建造物の頂上めがけて登るクライマー達、通称“Daredevil Skywalkers” (命知らずのスカイウォーカー達)。クライマーの一人であるイギリス出身のJames Kingstonはごく普通のアートを学ぶ学生だった。彼は、2004年に学問的なアプローチでのクリエティブアーツの勉強方法に限界を感じもっと自由な手法での表現を模索していた。型破りな方法ではあったが、彼は己のクリエイティビティーの追求の為に高層建造物に登り始め、その過程や景色をInstagram等で発表し始めたのだ。ただの冒険心や、単純にスリルを求める欲求だけではなく、そこにはクライマー達が自己表現したい芸術的アプローチや生き方が存在する。その姿を見てクレイジーと一言で片付けるのは簡単だが、最高地点にたどり着いた者にしかとらえる事のできないその光景は、まさに圧巻の一言だ。人それぞれの発想や表現方法にリミットはない。そんなポジティブな在り方を素直に讃えたい。